2020年10月30日2 分

革からの、絵本の記憶

今週は読書週間らしい。

近頃は本もスマホで読めるので、かさばらないし重くないしとても便利だと思うけれど。

やっぱり自分の手で、手に入れている感がある中で、本も雑誌も食らいついて見たい時がある。

少し前に手芸部にムートンがたくさん入ってきた。その中でそれだけでとてもファッショナブルな一枚が。

カラフルに染められた毛の面。シンプルな服装をしてもこんなスヌードなど首に巻くだけでどれだけ簡単におしゃれに見えることか!!

そして、実はそれ以上にとても惹きつけられたのが青や紫が混じったような革の裏面。この色がもやぁっとした感じ、何かに似てる、なんだろう?

思い出した!レオ・レオニ!!「スイミー」の絵本の絵!

「ぼくが目になろう」のセリフで有名な「スイミー」の絵本、久しく見ていなかったけど突然思い出されてPCで調べてみると、おそらく背景の海の中の色味とリンクしたんだろうなぁと。

絵本を読んでもらっている子供は、大人が文を追っている間、絵を隅々まで見ている。大人の本を持つ手の位置を変えさせたりもする。手で見えない部分の絵が見たいから。

そんな風にして染み込んだ記憶が、何かのタイミングで呼び起こされたり、創造を生んだり。きっとモバイル端末で見るより落ち着いたスピードで、細胞の隅々まで浸透していく。…気がする。

毎日本当に時間が無くて、本とか読みたくても読めないのが現実、そんな人も多いはず。少し前まで店の近くにおとなの絵本カフェというのがあってかなり気に入っていたんだけど無くなってしまった。時間がない本好きには最高の場所だったのに。またそんな場所ができたらいいな。

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